生活復旧へ懸命の排水 決壊堤防の応急処置で1週間



 茨城県常総市で発生した鬼怒川の堤防決壊で、女性用精力剤河川を管理する国土交通省は浸水地域の排水作業を進めている。十一日にも堤防の応急復旧を始める方針だが、決壊規模が大きく浸水範囲が広大なため、難航も予想される。

 決壊で流出した水は、排水しない限り長時間にわたって残り、復旧の妨げとなるばかりか衛生上も問題となる。このため、同省関東地方整備局(さいたま市)はポンプ車十五台を用意して十日深夜、鬼怒川に水を戻す排水作業を始めた。同省によると、一台当たりの排水能力は毎分三十~六十トン。また、現場から約十キロ下流にあるポ睾丸素カプセルンプ場も運転を続けている。

 常総市の浸水面積は、同省が決壊前に実施していたシミュレーションでは、東京都杉並区(三十四平方キロ)よりも広く、市面積の三割を占める三十七平方キロとしていた。正確な浸水面積は不明だが、相当な広範囲にわたっており、排水作業がいつ終わるかのめどは立っていない。

 国交省は、水位が低下し流出が止まるのを待って、堤防の復旧作業にも着手する。決壊部分に消波ブロックや石を投入し、遮水シートをかぶせて仮に閉め切る応急処置を一週間程度で終える。その後、補強のため一週間かけて鋼板を打ち込み、ハーバルビビッド盛り土による本格的な復旧の準備を進めるという。

 名古屋市と周辺自治体に大きな被害を出した二〇〇〇年九月の「東海豪雨」では、新川の堤防が決壊し、流域の愛知県西枇杷島町(現清須市)は町全域の約三平方キロが冠水。ポンプ車による排水が完了するまで、およそ二日間を要した。 超強黒倍王